らーめん650円

忘年会シーズンである。

飲んだ後には、やっぱりラーメン食べたいじゃないですか。

と、普通の人よりちょっとは多くラーメンを日常的に食べている筈の僕なんかでも思うわけで、この夜今年最初の忘年会を控え、帰りにどこで食べようかと思い巡らしてニヤニヤしていたわけだが、忘年会で思いのほか満腹になり、いややはりすっかり食べられなくなったなあと思う一方、予想以上のサービスをしてくれたお店をちょっと恨めしく思ったりして、しぶしぶ帰途に就くことに。

原駅に降り立ち、バスの時刻を見ると15分ぐらい間がある。その次のバスまでには20分以上。

ここでムラムラとイケナイ考えが。

区間先にある「破天荒」まで歩いて5分ちょいくらいなので、食べても間に合うのでは。

と思う間もなく歩いていましたとさ。

いつものようにバリカタでらーめんを注文。

3分もおそらく経っていないであろううちに、提供される。

しっかりとした濃度のある豚骨スープが、酒を飲んでいささか感覚の鈍っているだろう舌を刺激し覚醒させる。

いやたまらんねえ。

腹が一杯だというのに、替玉も一瞬頭をよぎった程だったが、それはよしておくことに。

あっという間にたいらげて、スープもしつこく飲み続けてしまった。

会計を済ませて店を出て、バス停に向かうと余裕で最初のバスに乗ることができた。

このお店、場所柄この時間はいつもそんなにお客がいないのが残念な感じなのだが、これだけ早く食べることができるからには客の回転もさぞかしいいのだろう、と思うのである。